第29回WFWP女子留学生日本語弁論全国大会を開催しました

2025年10月3日(金)、熱気あふれる東京の会場にて、「女子留学生日本語弁論全国大会」を開催し、約300名の聴衆が駆けつけました。

本大会は、全国25カ所の地方大会で熱戦を繰り広げた20カ国・1地域の114名の留学生の中から、厳しい予選を勝ち抜いた8名が出場。舞台に立ったのは、中国、ラオス、インドネシア、ベトナム、スリランカ、ネパール出身の留学生たちです。

出場者は、将来への抱負や夢、日本での留学生活といった4つのテーマに沿い、磨き上げられた日本語で自らの思いを表現しました。内容の深さとスピーチの総合力が厳正に審査され、留学生たちの努力と成果が光る大会となりました。

優勝はカン・キンゼイさん

優勝した中国出身のカンさん
表彰式

見事、優勝に輝いたカンさん。「私の日本留学生活」をテーマに、「心のある場所、それが私の故郷(ふるさと)」と題して、スピーチを行いました。

新潟の豊かな自然や、そこで出会った人々の温かさに触れて感じた喜びを、詩的で心に響く、優しい表現で語りました。

さまざまな体験を通して、誰かに「おはよう」と話しかける勇気、そして誰かにつながろうとする気持ちこそが、私にとって「一番大切な留学の意味」だと、結びました。

カンさんの感動的な弁論は、聴衆に深い感動を与え、会場は大きな拍手に包まれました。

準優勝インドネシア出身のディアナさん
第3位ラオス出身のサラッチッさん

温かいエネルギーに包まれた大会 ―弁論者の感想より

会場全体がとても温かく、明るく、前向きなエネルギーに包まれていました。大会は単なる弁論の優劣を競う場に留まらず、「この大会に参加できてよかった」と心から感じられる雰囲気でした。

特に、女性が中心となって活動し、互いに支え合いながら、より良い未来を創り出そうと努力する姿に、深い感動を覚えました。

今回の経験は、人とのつながりや、信念をもって生きることの大切さを改めて実感する貴重な機会となりました。

アジアからのメッセージと感謝 ―実行委員会より

今年の出場者8名は、全員がアジアからの留学生でした。弁論には、日本での留学生活の中で感じた、より身近な日常を掘り下げるテーマが多く選ばれました。

細やかな視点から自分自身の日本での体験を見つめ、お互いの文化や言語、感性の違いを尊重し合うことの大切さを、改めて聴衆に語りかけてくれました。

本大会が皆様のご協力により、無事に開催できましたことを心より感謝いたします。

留学生支援
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