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2023年 国際協力青年ボランティア&視察研修 ≪ルワンダ隊≫

ルワンダ大虐殺後の復興を支援するため、WFWP Japan1998年より技術教育を目的とした職業訓練学校を運営しています。1999年より、ニューホープ技術専門学校に通う孤児・経済的に大変な学生に対し里親制度を実施して支援しています。

今回は青年ボランティア隊と視察研修チームが合同でルワンダを訪問しました。

≪実施期間≫20231023日~111
≪活動内容≫ニューホープ技術専門学校の視察、日本文化紹介、ニューホープ学外実習センターの落成式参加、姉妹結縁、奉仕活動、里子訪問、国会議事堂訪問、観光

ニューホープ技術専門学校の視察

日本の参加者が学校に到着すると、生徒と先生方が伝統舞踊で歓迎してくれました。

ニューホープ技術専門学校には洋裁、理容・美容、料理の3つの技術コースがあり、それぞれ教育期間は1年です。今回はWFWP会員に寄付を募り、集まった支援品を各クラスに贈呈しました。支援品とそれらに添えられた会員の気持ちが、生徒たちにとって今後の技術向上に向けての大きな励みとなったようで、大変喜んでいました。ご寄付くださった皆様に心より感謝申し上げます。

洋裁コース
理容・美容コース
料理コース

昼食は料理コースの生徒たちが準備してくれました。宿泊しているホテルで食べる料理と同じくらい美味しいことに参加者は感動し、生徒たちが確実に技術を身につけていることを実感しました。

私が作りました!と盛り付ける生徒
煮バナナや鳥のフライなど

日本文化紹介

ニューホープ技術専門学校では文化祭などのイベントがないため、浴衣着付け体験、茶道、書道、日本遊びの4つのブースを生徒たちが回って楽しめるよう、日本文化紹介の時間を持ちました。生徒たちは、日本が近くに感じられて良かったと笑顔を見せてくれました。

浴衣着付け体験
茶道
書道
日本伝統遊び

終了後、日本の参加者はソーラン節を、ルワンダの生徒たちは伝統舞踊をそれぞれ披露し、一緒に踊りました。言葉が通じなくても心が通った瞬間でした。

姉妹結縁式

WFWPは国籍や民族、宗教の違いを超えて姉妹の関係を結び、相互理解を深めることを目的に、姉妹結縁運動を行っています。今回は落成式に参加したルワンダの青年やVIPと姉妹結縁式を行いました。

奉仕活動

ルワンダでは月に一度『ウムガンダ』と呼ばれる地域住民が共同奉仕活動をする日が定められています。日本の参加者も地域コミュニティに加わり、住宅の壁の修繕作業を行いました。ルワンダ国営放送が取材に来ていたため、堀会長がインタビューを受けました。

セメントを捏ねる作業
壁に塗りつける作業

里子訪問

4グループに分かれて里子の家を12軒訪問しました。徒歩1時間以上かけて通学している生徒、床にござを敷いただけの部屋で生活している生徒、11食で生活している生徒。それぞれ大変な環境の中、経済的に自立できるよう必死に技術習得に励んでいると話してくれました。

自分の代わりに娘の学費を支援してくれる日本の里親に、言葉には言い表せないほど感謝していますと涙を流す母親もいました。私が日本の里親に支えられているように、将来はお店を持って雇用を増やし、誰かを救いたいと話す里子が印象的でした。

 

ニューホープ技術専門学校で学ぶ機会を得ることで、人生が180度変わる里子たちがいます。WFWPの里親制度の重要性を改めて感じさせられる時間でした。

国会議事堂訪問

現役の女性下院議員5名が出迎えてくださり、ルワンダの政治や経済政策に関するプレゼンテーション、質疑応答の時間を持ってくださいました。国会議員に占める女性の割合が61%と高いルワンダにおいて、女性の経済的エンパワメントを促進していけるよう、男性政治家との協力関係を強化していきたいと語っておられました。

観光

アカゲラ国立公園のサファリツアーでは、サファリの主役と言われるビッグ5の動物のうち、ゾウ、サイ、バッファローに出会うことができました。その他にもキリンやシマウマなど、さまざまな動物を見ながらアフリカの大自然を堪能しました。

参加者の感想

ルワンダ訪問の最大の目的は里子達に会うことでした。今回対面できたのは支援してきた4人中2人。1人は今年料理コースを卒業した女の子で、家も訪ねました。今はホテルで食事提供の仕事をしているとのこと。もう1人の里子も去年洋裁コースを卒業し、洋服販売の仕事に就き、ひと月の収入は日本円で6千円程だそうですが、無事に就職出来て安堵しました。

アプリで里子達と繋がり、“Mommy, I miss you” とメッセージを送ってくれるので一層愛おしく感じています。 この年になって娘が出来るとは思いもせず、神様からのプレゼントだと思っています。

里子たちがニューホープ技術専門学校の評判を聞いて入学してくると聞き、30年という長きに渡る現地スタッフと派遣員の献身が実を結び、地域から認められる学校になったのだなと感じました。(60代女性)

私の姉妹結縁の相手はクールだけど笑顔が可愛くて、英語があまり喋れない私のために、易しい言葉で話しかけてくれました。SNSで写真を送りあったりして交流していますが、それまで知らない国だったルワンダが、姉妹のいる国になるので気持ちが大きく変わります。また、今回参加した青年5人で里子を支援することになり、1人の子供の里親になりました。

世界に出てみると日本のことも見えるし、自分のやりたいことに気付けるようになります。迷っている人がいるなら、絶対行ってほしい。行って損はないと伝えたいです。(20代女性)

今後とも学校の生徒たちの経済的エンパワメントに向け活動して参りますので、

引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。

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