タイ
The Kingdom of Thailand
タイは国民の94%が仏教徒で、温厚な国民性から「微笑みの国」と呼ばれています。国民は国王を深く尊敬し、帝国主義時代にも植民地化されず、日本とは600年の交流の歴史があります。首都バンコクの近代的な発展の影で、農村・山岳地域では貧困からくる人身売買やエイズ、麻薬の問題など、多くの課題を抱えています。
タイでの活動
WFWPでは、タイ北部ミャンマーとの国境沿いに位置するメーホンソン県のバンファイシン学校という小中併設校の中学生を支援しています。メーホンソン県民の63%が山岳民族といわれる少数民族で、バンファイシン学校にはカレン族という山岳民族の子供たちが通っています。
バンファイシン学校には小学生の約4倍の中学生がいます。山岳民族の集落には小学校まではありますが、中学校がないため、車で3~4時間かかるような遠くの別の集落の中学校まで通わなければなりません。そのためほとんどの中学生は親元を離れて学校で寄宿舎生活をしています。
中学校はタイでは義務教育ですが、寄宿舎に対する政府からの援助はありません。カレン族の集落はほとんどの家庭が農業を営み、経済的に豊かではないため、子供たちが勉強を続けることは簡単ではありません。そのためWFWPは2000年より、バンファイシン学校の中学生の寄宿舎代や制服代などを支援しています。2018年より、同校を卒業した高校生の学費や交通費などを支援しています。
<里親の支援内容>
【中学生】1年間15,000円(事務費3,000円含む)を3年間継続。寄宿舎代、制服代、文房具代、帰省交通費、散髪代などを支援。
【高校生】1年間27,000円(事務費3,000円含む)を3年間継続。学費、交通費などを支援。
アヌポン・ワニグンパンさん
<チェンマイラチャパット大学4年生(2019年時点)>
2012年に全国規模の学校対抗倫理プロジェクト・コンテストで優勝し、アヌポンさんはキャプテンとして活躍しました。
大学で英語の先生を目指して勉強中。バンフアイシン学校の出身の2人の友人とチェンマイに一緒に住んでいます。
安全な水の利用確保
2020年5月30日にWFWPインターナショナル主催で開催された「Giving for Good ライブオークション」からの支援金で、タイのブリーラム県にある「サワイチックピタヤコム学校(中学校・高校)」に浄水器を設置しました。この学校では25年以上浄水器が故障していたため、生徒はペットボトルの水を購入しなければいけませんでした。家庭の事情で十分な水を購入できない生徒もおり、生徒の健康が心配されていました。
浄水器を新しく設置することで、経済的な心配をすることなく安全な水を継続的に利用することができ、体の健康が守られるようになりました。浄水器は2020年8月に設置工事が完了し、学校でWFWPインターナショナルへの感謝セレモニーが開催されました。
タイ基本情報
国名/首都
タイ国/バンコク
基本情報
人口 | 6,641万人(2018年)(タイ内務省) |
国土面積 | 514,000 km²(日本の役1.4倍) |
言語 | タイ語 |
宗教 | 仏教(94%)、イスラム教(5%) |
※出典:外務省ウェブサイト
統計情報
平均寿命 |
77歳*¹ |
HIVに感染した子どもの数(10-19歳) |
9,100人*² |
乳児死亡率(1歳未満) |
5人/1,000人*² |
幼児死亡率(5歳未満) |
9人/1,000人*² |
一人当たりの名目GDP |
7,300USドル*¹ |
消費者物価上昇率 |
0.7%*¹ |
初等教育修了率 |
98%*² |
若者(15-24歳)の識字率 |
98%*² |