ベリーズ
Belize
ベリーズは美しい海と珊瑚礁に恵まれ、「カリブ海の宝石」と呼ばれています。数々のマヤ遺跡を見ることができるため、マヤ遺跡目当てのツアーも多く、観光業も主な産業となっています。今では中所得国として経済成長を遂げていますが、一方で地方における高い貧困率など、多くの課題が残っています。
ベリーズでの活動
ベリーズの2012年の15~49歳のHIV陽性率が中南米で一番高かったことから(UNAIDSのGlobal Report 2013より)首都ベリーズ・シティの小学生・中学生を対象に、エイズ予防教育を2013年より実施しています。
教材は「Clean Slate Education」を主に使用しています。この教材は、「過去に間違ったことがあったとしても、すべてきれいに消して新しくやり直す」という意味があり、10代、特に16歳までに性交渉をもつとどれだけリスクを背負うことになるかということを、風船やボールを使ったゲームやロールプレイングをさせながら考えさせ、将来一人の大切な人に出会って幸せな人生を生きるためには急いではいけない、とにかくそれまで待ちましょう、ということをいろんな角度から考えさせ、ポジティブな選択を自らさせることを目指しています。
小学生には「私の体は大切(My body is precious)」という絵本を使っています。「良いタッチ」と「悪いタッチ」の具体的な例をあげながら、将来の夢をかなえるためには自分の身体 を大切に守らなくてはいけないということを教えています。
中学生にはアルコールやドラッグが脳に与える影響やSNSなどの危険性、さらに10代の妊娠がもたらす問題など、 映像を使い講義しています。
「私は“bad touch”をしてはいけないこと、そして知らない人と性的な行為をしてはいけない(ことを学びました)。なぜならHIV/AIDSを持っているかもしれないからです。
そして禁欲(純潔)について学びました。それは性的な行為に対してNO!と言うことです。」
「この勉強はとてもよかったです。また来年も日本の人たちがきて、もっと新しいことを教えてほしいです。私は私たちみんながHIV/AIDSに近寄らないで、どんなドラッグもしないことを願っています。」
「ぼくはたくさんのことを学びました。一番心に残ったのは「すべてのことには時がある」ということです。ガールフレンドやボーイフレンドを作って子供ができたら、仕事をしないといけなくなって学校に行くのがとてもむつかしくなるということがわかりました。
最も重要な情報は学校を卒業するまで「待つ」ということです。」
「決して夢をあきらめてはいけない。ゴールに向かって進んでいかないといけない。もしも妊娠したりしたら学校をやめないといけなくなる、ということを風船を使いながら学べたことがよかったです。」
「コントロールは私たちが長い期間のゴールに到達するために、行いを規制するための重要なスキルです。セルフコントロールする人は勉強もよくできるし、尊敬されるし、心も体も健康になります。」
ベリーズ基礎情報
国名/首都
ベリーズ/ベルモパン
基本情報
人口 | 39万人(2019年 世銀) |
国土面積 | 22,970平方キロメートル(四国より少し大きい。) |
言語 | 英語(公用語)、スペイン語、ベリーズ・クレオール語、モパン語等 |
宗教 | キリスト教(カトリック、プロテスタント、英国国教会等)等 |
※出典:外務省ウェブサイト
統計情報
平均寿命 |
74歳*¹ |
HIVに感染した子どもの数(10-19歳) |
500人*² |
乳児死亡率(1歳未満) |
13人/1,000人*² |
幼児死亡率(5歳未満) |
11人/1,000人*² |
一人当たりの名目GDP |
4,815USドル*¹ |
消費者物価上昇率 |
-%*¹ |
初等教育修了率 |
男子: 78% 女子: 86%*² |
若者(15-24歳)の識字率 |
-%*² |