2024年10月4日から21日まで、ドミニカ国派遣員3名と福井連合会のユース会員1名が入国し、美術教育支援の活動をしました。
【ドミニカ・ステート・カレッジ】(DSC)2024年から教育学部の必修科目に
国立大学「ドミニカ・ステート・カレッジ(DSC)」では、美術教育の授業をドミニカ国派遣員が直接担当しています。活動開始から3年後に教育学部の選択科目になり、2024年度からは必修科目になりました。
コロナ・パンデミックで派遣員が渡航できない期間は、派遣員の教え子(卒業生)が講師となって単発の美術授業を行いました。この間も教科書と画材は日本から寄付したものを使用しました。
今回は、今年就任した学部長と打ち合わせて、講師・派遣員が共同で学生7名に授業を行いました。教科書のポイントを説明した後、色画用紙でチューリップとポップアップカード作成の体験をしてもらい、最後に画材を贈呈しました。
【セント・メアリーズ・アカデミー】
首都ロゾーにあるカトリックの学校では、10〜11歳の児童15人に「紙皿マンボウ」の作り方を指導し、最後に画材を贈呈しました。
【ニュータウン小学校】
首都ロゾーにある小学校では、7〜8歳の児童26人に「猫と魚の折り紙」と紙行機の作り方を指導しました。
【ジョーンズ・ビューピエール小学校】
元教育大臣より地元ラ・プレーヌにある小学校を紹介され、8〜11歳の児童20人に「チューリップの折り紙」「紙皿ブーメラン」の作り方を指導。最後に画材を贈呈しました。終了後、元教育大臣宅で昼食に招待され歓談しました。
【画材贈呈】
【カスル・ブルース小中学校】教育大臣の表敬訪問と授業視察
現教育大臣を表敬訪問した際、大臣の地元でも美術教育をやってほしいと依頼を受け、急遽カスル・ブルースに向かいました。「カスル・ブルース小学校」「カスル・ブルース中学校」の美術授業を教育大臣も視察されました。
小学校では児童23人に「紙皿マンボウ」「犬と猫の折り紙」を指導し、中学校では生徒17人に「チューリップの折り紙」を指導しました。
中学校では、派遣員の教え子(DSC卒業生)が美術を担当しており、また現在、DSCで美術講座を受講中の先生もいました。
どの学校でも子供たちは熱心に授業に取り組み、子供たちの使う色やデザインには個性があって派遣員のほうが感動しました。紙飛行機や紙皿で作った動くおもちゃは大変好評で、戸外でエキサイティングしながら競争して何度も飛ばしていました。
美術教育の支援活動を開始して10 年以上が経過。DSC の卒業生が訪問先の学校で教壇に立っていたり、学校の壁や教室に子供たちの作品が飾られたりしている光景を目にするようになりました。これも派遣員及び日本の皆様の支援が実り始めている証しとして希望を感じます。
ドミニカ国の子供たちの豊かな心を育てるために、WFWPは美術教育支援を継続してまいります。
今後とも皆様のご協力を心からお願い申し上げます。