2025年6月、堀守子会長と派遣員ら7名は、新しくバイオトイレが完成した首都のアクラ市アマモレイ小中学校のトイレ完成式典に参加するためにガーナを視察訪問しました。
また、同市オパ小中学校で里子たちと交流。同校は2022年にバイオトイレを建設しており、生徒代表から感謝の言葉が述べられました。トイレ設置は就学率の向上にも役立っています。
アマモレイ小中学校/トイレ完成式典に市長も出席
今年、教員用トイレ2基、男子生徒用2基、女子生徒用3基、さらに貯水用のタンクを設置しました。きれいなトイレがあることは、子供たちが安心して学校生活を送るうえで大切なことです。




手洗いの大切さを教えるペープサートや「手洗いダンス」を通して衛生教育を実施しました。



オパ小中学校を訪問 /バイオトイレに感謝
2022年にバイオトイレを建設。女子生徒より「何よりも安心して学校生活を送れる」と感謝の言葉が述べられました。


女子生徒の感想
きれいなトイレや洗面設備にとても感謝しています。特に女の子たちにとっては大切なことで、以前は生理のときに安心して過ごせる場所がありませんでした。今は着替える場所があり、清潔に保つことができるため安心して学校生活を送れます。
トイレを設置してくださり心から感謝しています。

里子支援/夢を実現し医師になった ジェリー・ンマイ・アジェイ君
2004年、ジェリー君が小学生の時に里子支援を開始し、2021年に医学部を卒業。17年間、学業の支援を受け、現在は医者として病院で勤務しています。
彼は、幼少期より両親が近くにおらず祖母と一緒に暮らし、大変な環境の中でも優秀な成績を修めました。そして、医者になりたいという小学生のころからの強い願いを実現しました。

メッセージ:ジェリー君から子供たちへ (要約)


「未来を信じる子供」に
私は今、医師として地域病院で働いています。でも、ここに至るまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。
小学6年生のある日、WFWPの皆さんが私の学校に来て、「未来を信じる子供」を探していました。私はその一人に選ばれ、そこから人生が大きく変わりました。
制服も教科書も、学費も食事も、すべて支援していただきました。私はただ、学ぶことに集中すればよかったのです。トイレでも、道を歩きながらでも、私は本を読んでいました。父には「勉強しすぎて気が狂うぞ」と心配されるほどでした。


「困ったら連絡して」が支えに
高校、そして医学部へ。7年間の大学生活も、WFWPの支えがあったからこそ乗り越えられました。「困ったら連絡して」と言ってくれるその言葉が、どれほど心強かったか。
今、私は医師として働いています。そして今日ここに立っているのは、あの時、私を信じてくれた皆さんのおかげです。
どうか、今この場にいる皆さんも、自分の夢を信じてください。そして、支えてくれる人への感謝を忘れずに、一歩一歩を大切に歩んでください。
ガーナの子供たちのため、これからもWFWPは支援を継続してまいります。
今後とも皆様のご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。