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【ネパール】2024年活動報告

無医村における医療支援、女性の職業訓練校、 里親制度と山岳部の子供たちへの支援を継続中

20242月に派遣員2名が、4月に派遣員1名がそれぞれネパールに入国し、活動しました。

無医村での歯科検診

首都カトマンズより南東に車を8時間走らせたチトワン郡レバナガル公立学校にて、一般眼科検診を行いました。現地のチトワン・アイホスピタルの医師1名、検査技師2名、医療助手2名が参加し、学校の生徒及び地域住民、男性80名(5歳~85歳)、女性90(5歳~72)、計170名が受診。近視や遠視、斜視、白内障、視野狭窄等の症状が発見され、健康管理に一役買いました。検診で眼鏡が必要と診断された生徒20名には、病院での初診料と眼鏡作成費を支援しました。村民は重篤な症状が出ない限り眼科にかかることはないので、医師は無医村における医療支援の重要性を訴えていました。

歯科・衛生指導|レバナガル公立学校

レバナガル公立学校に通う小学1~3年生130名に歯科・衛生指導を行い、先生方にも協力してもらいました。プラークチェッカーを使った歯の磨き方を説明すると、生徒たちは興味津々で聞いてくれました。

歯科・衛生指導|エカタ・アカデミー

エカタ・アカデミーの小学1・2年生、28名にパネルを使用して、歯磨きと手洗い指導を実施しました。エカタ・アカデミーは2007年にWFWPが建設・運営を始め、2017年からは現地が自立運営している学校です。今回は全校生徒207名に歯ブラシ、歯磨き粉、石けん、並びに支援連合会からハンカチをプレゼントしました。 

里親制度プロジェクト

エカタ・アカデミーでは、貧困のために援助なくしては学校に通うことのできない子供たちのサポートを続けています。子供たちは、日本にいる里親に感謝の気持ちを込めて手紙を書きます。

今回、新しい試みとして手作り絵本の読み語りを実施しました。日本の民話『かさじぞう』を英語版にしたもので、ネパール派遣員の家族や日本の支援者が制作に協力してくれました。校長は道徳教育に力を入れる考えであり、高学年の生徒の反応が良かったことから来年度も読み語りを継続します。

里子からのメッセージ

シタル君

小学1年生からサポートしていただき、ありがとうございます。里親のサポートと愛を受けられてとても幸せです。たくさん勉強ができ、良い教育を受けることができました。サポートと愛に心から感謝いたします。

オシム君 

ナマステ、わたしはオシムです。小さい頃から、エカタ・アカデミーで学び、エカタ・アカデミーで学業を終えました。三船さんがいつもネパールにきて、私の学業と未来を助けてくれて感謝しています。今ITエンジニアとして、レコテクノロジーで働いています。私らしくいられ歩むことができるのは、里親の皆さんのお陰です。皆さんの愛とサポートに心から感謝いたします。

職業訓練校CTC(クリエイティブ・トレーニングセンター)修了書授与式

ネパールは女性の識字率・就学率が低く、女性に対する教育の重要性が社会的に認知されていません。そこでWFWPでは、女性のエンパワーメント向上のため洋裁教室を運営しており、この度洋裁コース17名、ぬいぐるみコース19名の女性たちが無事に修了しました。

オルラン公立学校寄宿舎生の支援

イッチャカマナ市のオルラン公立学校の寄宿生25名に米などの食材・日用品を、全校生徒には文房具を届けました。この学校は山岳部にあるため、途中でジープに乗り換え、乾季しか行けない橋のない川を渡り、細道を2時間ほどかけてようやく到着しました。途中ガードレールもなく、滑り落ちれば命の危険性もある場所です。到着すると子供たちが25㎏もある重い物資を頭に乗せて、山道を運んでくれました。

学校から生徒たちが生活している寄宿舎への道のりはとても険しく、吊り橋を渡り、崖を登って向かいました。

寄宿舎は人が住まなくなった民家を借りており、雨露を凌ぐだけの粗末なものでした。そこで、修繕費や生徒の養育費を賄うために「ヤギプロジェクト」を提案しました。ヤギを飼育し、増やして売ることで現地の自立支援を促します。プロジェクトが軌道に乗れば、寄宿舎に窓をつけたり、寝る場所も板ではなくベッドに変更したりできます。学校の責任者や地区長らと会議をし、来年度から実施することにしました。

ご支援してくださる皆様に心から感謝申し上げます。
今後ともネパールのプロジェクトのご支援をよろしくお願いいたします。

ネパールでの活動

無医村での医療支援活動・里親制度・職業訓練校運営

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