バングラデシュ
People’s Republic of Bangladesh
バングラデシュはインドとミャンマーに挟まれたベンガル湾に面し、豊かな緑と水に恵まれています。世界第7位の人口が暮らし、世界で最も人口密度の高い国です。かつては世界最貧国と言われていたバングラデシュですが、現在は中国に次ぐ世界第2位のアパレル輸出国となり、著しく経済が成長しました。しかし都市部の発展とともに貧富の差は拡大し、スラム街や農村部では貧困により教育を受けれない人々が多く、貧困問題は現在も続いています。
バングラデシュでの活動
現地NGOがマニクグンジ県シンガイル郡ジャイギール村に建設したジャイギール小学校に対し、1994年より数年間、WFWP日本で黒板、机、椅子、教科書等を支援してきました。1997年にはWFWP日本より青年ボランティアを派遣し、藁ぶき屋根の校舎からレンガ造りの校舎に建て替えました。現地NGOが資金不足で運営撤退後、2015年にWFWP日本が引継ぎ運営支援を行っています。
バングラデシュは小学 5 年生まで義務教育で政府が無償教育を行っています。しかし農村では子供が労働力に駆り出されることから、小学校の脱落率が高いのが現状です。そのため、「子供達を必ず学校に通わせる」という条件で、母親対象の小口融資プログラムを2007 年より学校が実施することにより、村の85%の子供達がこの学校に通うことができています。
私立学校でありながら公立学校の教科書を使用して着実に学力がつく教え方をしているため、児童の成績が大変良く、地域の教育委員会が行う卒業生(5年生)対象の統一テストでは総合点で近年1位を保っています。
この学校ができるまで、この村には大学に入学した子供はいませんでしたが、今では名門ダッカ大学に通う卒業生を輩出することができるようになりました。
バングラデシュ基礎情報
国名/首都
バングラデシュ人民共和国/ダッカ
基本情報
人口 | 1億6,555万人(2019年、バングラデシュ統計局) |
国土面積 | 147,000 km²(日本の約4倍) |
言語 | ベンガル語 |
宗教 | イスラム教徒(90.4%)、その他(9.6%) |
※出典:外務省ウェブサイト
統計情報
平均寿命 |
72歳*¹ |
HIVに感染した子どもの数(10-19歳) |
200人*² |
乳児死亡率(1歳未満) |
25人/1,000人*² |
幼児死亡率(5歳未満) |
89人/1,000人*² |
一人当たりの名目GDP |
1,855USドル*¹ |
消費者物価上昇率 |
5.6%*¹ |
初等教育修了率 |
男子: 69% 女子: 79%*² |
若者(15-24歳)の識字率 |
男子: 92% 女子: 94%*² |