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ミャンマー

Republic of the Union of Myanmar

1948年の独立後、軍事政権の下で閉鎖的な経済政策が続いていましたが、2011年の民政移管により自由化が進み、現在は経済成長が著しい国として知られています。しかしまだまだインフラ整備が遅れていたり、都市部と地方との貧富の格差があるなどの課題があります。

ミャンマーでの活動

里親制度

1997年より現在まで、ヤンゴン市内・市外の小中高生・大学生に対し里親制度を実施しています。里子は、女性省から紹介を受けた小学校から開始し、現在は教育省などから紹介を受けた小学校などを対象に実施しています。

里子の成長に応じで、中・高校・大学まで支援をするようになりました。

ミャンマーは、昔「ビルマ」と呼ばれ日本との関係も深く、知れば知るほど神秘的な信仰深い仏教国です。ミャンマーの子どもたちは、とても礼儀正しく、勤勉家です。しかし、どんなに成績が優秀であっても貧しい家庭においては『児童労働』という形で子ども達が働き手となってしまい、学校に通うことができません。

ミャンマーの基礎教育は、日本の義務教育とは異なり、国からの補助も十分でないことも事実です。就学率を見ても初等教育(小学校)では98%ですが、中学校では40%、高等学校では30%を切るのが現状です。

里親制度は、経済的支援だけでなく、精神的な面でも里子たちの大きな支えとなっています。教育を受ける機会ができることは、夢を現実のものとする大きなステップです。

里親の資格 ミャンマーの子どもに対し教育のために奨学金を授与することが可能な18歳以上の方

対象 小中高生、大学生(経済的に困窮した家庭にありながら、勉強意欲のある子どもを文部省、学校関係者が選抜します。)

支援期間・金額 年間15,000円(事務費3,000円含)を大学を卒業するまで支援(里親の事情により支援期間は自由です。)

※学費、制服代、学用品代(事務管理費として3,000円が含まれます)

※医学部など一部学生は金額が異なります。

里親の声
野地千恵子さん

Zaw君が私の息子になったのは6年前、彼が14歳の時でした。まだ幼さは残っていましたが、ハンサムで日本人に似たかわいい男の子でした。いつも「お母さん、お元気ですか?いつもお母さんの健康と幸せを仏様に祈っています。」と、私の健康を気遣い、感謝の気持を忘れない素晴らしい子どもです。

 初めは、「一生懸命勉強をして癌治療の薬を開発する医者になることを約束します。」と、言っていました。それは、嬉しくもあり支援継続の難しさを一瞬心配したこともありました。

今は大学4年生になり、現実を見つめたのでしょうか、ツアーガイドになって日本に来たいと言っています。専攻は英語学科、日本語も勉強しているようです。

今年21歳になります。背も高く、とても美男子で一人前の男性になったようです。ますます息子のこれからが楽しみです。

鈴鹿 文枝さん

若い頃、新聞などで貧しい子どもたちの姿を見て「この子達の為に何か私に出来ることはないかなー」と、涙したことがありました。その後、生活していく中でそのような思いは徐々に薄れて行きました。

2017年10月、ミャンマーの里親説明会に参加し、心の奥底に眠っていた思いがよみがえりました。日々の生活も大変ですが、1000円位は知らぬ間に出て行ってしまいます。

月1000円で子ども達が学校に通えることができ、夢を叶えることができるのなら自分が辛い時であっても手助けしてあげたいと思いました。そのような思いで里子支援をしています。毎年届く手紙と写真がとても楽しみです。

職業訓練校「さくら専門学校」運営

女性の経済自立を促進するため、2008年にヤンゴン市内にて職業訓練校さくら専門学校を開校し運営しています。現在、編物コースと洋裁コースがあります。

卒業生の今

エイ エイ ソーさん (洋裁コース)

最初は2017年に学びました。平日は働いていて、土、日にさくらへ来て学びました。

結婚して仕事を辞めた彼女は、“家で出来る仕事で収入を得たい。そのためにまた洋裁を学びたい”と、2020年に再び洋裁教室に通い、中級クラスまで学びました。

現在は家で洋裁の注文を受けて収入を得ています。

いずれは注文を受けるだけでなく、生徒さんに教えられるまでなりたい、と目標を持っています。

里子の学校施設の整備

WFWPが支援する里子が通う学校の、図書室や校舎などの施設整備を行っています。

衛生指導

ミャンマーでは生徒の使うトイレや給水タンク、手洗場が不足していたり、安全面や衛生面に問題があっても、経費不足などの理由で建設や設置、改修などができずに放置されている学校が多くあります。そのような学校を対象に、1998年より小学校の公衆トイレ、給水タンク、手洗い場を建設や改修を実施しています。また2001年からは、孤児院や里子の通う学校で、手洗いや歯磨きなどの衛生指導を実施しています。寸劇やペープサート(平面紙人形)を使って指導を行うため、子供たちは楽しく衛生について学んでいます。

会員になってこの活動を支援する

これらの活動は、連合会による支援金によって支えられています。会員になっていただき、この活動をぜひ支えてください。

ミャンマー基礎情報

国名/首都

ミャンマー連邦共和国/ネーピードー

基本情報

人口   5,141万人(2014年9月(ミャンマー入国管理・人口省発表))
国土面積 680,000km²(奄美大島とほぼ同じ)
言語   ミャンマー語
宗教   教仏教(90%)、キリスト教、イスラム教等

※出典:外務省ウェブサイト

統計情報 

平均寿命
67歳*¹
HIVに感染した子どもの数(10-19歳)
11,000人*²
乳児死亡率(1歳未満)
46人/1,000人*²
幼児死亡率(5歳未満)
37人/1,000人*²
一人当たりの名目GDP
1,407USドル*¹
消費者物価上昇率
8.8%*¹
初等教育修了率
男子: 78% 女子: 84%*²
若者(15-24歳)の識字率
男子: 85% 女子: 84%*²
※出典:*¹世界銀行/*²ユニセフ子供白書2019より