2023年7月から8月にかけて、ペルー派遣員2名が入国し、8/2~20の視察研修に青年2名を含む4名が参加。新型コロナウイルスの感染拡大や政治的混乱により、2019年10月から約4年ぶりの入国となりました。
再会した喜びの一方で、物価高騰により生活がひっ迫し、子育て世代の専業主婦も働かないと食べていけない苦しい状況が続いていました。
ファミリーセンター(FC)訪問
WFWPは貧困地域の共同食堂にファミリーセンター(FC)を開設し、地域の婦人たちを対象に家庭再建教育を行っています。今回はトルヒーヨ市内8カ所、リマ市内4カ所、新しく開所したアンカシ県モロ地区5カ所の合計17カ所のFCを訪問、どこも20人~50人の母親と子供たちが集まり、歌と民族舞踊で歓迎してくれました。
真心のこもったペルー料理
プログラムは、派遣員のメッセージ、婦人たちの講義の感想や家庭における体験談の共有、「家庭と女性の重要性」についての講義、続いてプレゼント交換とペルー料理の食事会を行いました。準備してくれた婦人たちの真心が感じられ、日本人は皆感動しました。
トルヒーヨ市内のFCでは、日本の支援者が自分の名前を冠したFCに通う婦人たちとオンライン交流をし、太平洋を隔てた両国で感激。今回新設したモロ地区のFCは、モロ区役所が全面的に協力してくれました。
20年続く文房具支援
WFWPは2003年以来、リマ県チョシカの貧困地域にあるサン・フアン・デ・ベジャビスタ小学校と、近くにある小中学校に毎年欠かさず文房具を支援してきました。今回は20回目の節目の年で、関わってきたスタッフと共に記念セレモニーを行いました。
千羽鶴や巾着袋を子供たちに
WFWP長野第3連合会の会員が作った千羽鶴と群馬第2連合会の手作りの巾着袋と折り紙をサン・フアン・デ・ベジャビスタ小学校の校長、クスコ小学校の校長代理と生徒たちに渡しました。サン・フアン・デ・ベジャビスタ小学校では、支援を始めた長野第3連合会・佐久支部の名前をとって「WFWP佐久センター」という看板を大切に掲げています。
古代インカ帝国跡や浮島を観光
世界遺産である聖なる谷にあるピサック遺跡やサクサイワマン遺跡を観光し、ペルーに残る古代インカ帝国の文明に触れました。
アンデス山脈の中央、ボリビアとの国境にあるチチカカ湖を訪れました。世界で一番高く、標高はなんと3812メートル。かつてスペインからの侵略を恐れた先住民族が難を逃れるために、チチカカ湖にトトラという葦で浮島を作ったと言われ、約1,000の浮島に約1万人が生活しています。
WFWPはペルーの女性地位向上、夫婦関係や親子関係の修復などの家庭再建、地域の治安向上に向けて活動を続けます。今後とも皆様のご協力を心からお願い申し上げます。