留学生支援
Support for international students
留学生の受け入れは
国際教育面における国際貢献
世界の平和と発展を進めるうえで、教育面での日本の国際貢献として求められているのが、留学生受け入れの充実です。留学生教育を通して先端的な科学技術の移転や、国際舞台で活躍できる人材育成は、日本の重要な使命と考えています。
留学生は専門分野の勉強・研究に励みながら、同時に日本語を学び日本文化に触れることで、出身各国における日本の良き理解者になっています。
女性が等しく学ぶ機会をもつことにより世界はきっと変わっていくことでしょう。私たちのこの活動が日本での留学生生活の充実と真の女性リーダー育成に貢献できるよう、女子留学生への支援の輪を広げていきたいと思います。
WFWP留学生支援委員会
女子留学生日本語弁論大会
1997年から女子留学生日本語弁論大会を開催しています。
毎年、約30ヵ所で県・地区大会が行われ、約30ヵ国から留学生200名が出場しています。県・地区大会優勝者の中からさらに予選会を行い、選ばれた8名が全国大会に進みます。
留学生の日本語でのスピーチに参加者は胸を打たれ、留学生への関心と支援の輪がさらに広がっています。
【レポート】2022年 第26回WFWP女子留学生日本語弁論全国大会
【レポート】2023年 第27回WFWP女子留学生日本語弁論全国大会
【レポート】2024年 第28回WFWP女子留学生日本語弁論全国大会
私と弁論大会
1998年 九州大会参加
WFWP福岡の女子留学生日本語弁論大会に参加して十数年の年月が流れました。弁論大会に参加することは、考える・書く・話す・聞くことの能力向上につながるのに加え、交流の輪も広がるため、機会があればいろいろな弁論大会に積極的にさんかしてきました。しかし、いまだに主催者側との交流が続いているのは、WFWP福岡で出会った方々だけです。当時私は博士後期課程の学生でした。研究に行き詰まり、心身ともに疲れていましたが、弁論大会に参加し、そこで出会った方々と交流したことで、心が癒され、自信を取り戻すことができました。博士号を取得し、大学で教鞭をとるようになってからも、留学生には弁論大会に参加するように勧め、私自身も良い刺激になるため聴衆として参加しています。
留学生交流会
1991年から現在に至るまで、各県・地域において奨学生および弁論大会出場者と交流会を行っています。
各連合会では、海外から日本に来ている留学生との交流会を開いて日本文化を紹介し、留学生からは母国の文化を学んでいます。
奨学金制度
「女性を教育することは、家庭、ひいては国を教育すること」といわれます。 2009年までの19年間、大学院で学ぶ海外からの女子留学生約482人に毎月奨学金を支援してきました。2009年度をもって奨学金支援を終了し、2010年度からは地域に住む海外からの女子留学生との交流を中心に活動を展開しております。
これまで支援してきた女子留学生の数
482人
奨学生のその後
(フィリピン)
フィリピン・カラバオ・センター第1科学者兼課長 /
中央ルソン州立大学客員教授
1995~96年 宮崎 奨学生
1992年4月、宮崎大学で農業の修士課程の学位を取得するために、3人の娘たちと共に日本にやってきました。WFWPの奨学生として、私は日本人の友人たちの愛、思いやり、寛大さ、そして思慮深さを経験しました。毎月の奨学金を下さっただけではなく、ボランティアをする機会を与えて下さいました。娘達の誕生日のような家族の行事にもWFWPの皆様が参加して下さり、いつも笑いと喜びにあふれていました。
卒業後、私はフィリピンに帰国し、研究者としての仕事を再開しました。研究の成功により、国内および国際的な賞を多く受賞し、筑波大学で博士号を取得しました。研究開発活動以外にも、農村部の人々のために多くの社会福祉活動に携わり、地域の自動車事故を最小化するプロジェクトも実行しています。
WFWPから学んだ他の為に生きるボランティア精神は、職場や地域社会、そして家庭の毎日の活動の中に息づいています。