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【ザンビア】2024年活動報告|111名の母親が大豆フードプロジェクトに参加 持続的発展のために自前の大豆菜園がスタート

フードプロジェクト(栄養指導教室)|マンデブークリニックに36名の母親が参加

WFWPは首都ルサカ市の2カ所のクリニックにおいて、定期検診で標準体重に満たない5歳未満の子供の母親に栄養指導教室を行っています。

マンデブークリニックを訪問すると、まずお母さんたちから歌とダンスの歓迎を受けました。

ここの栄養指導教室には36名の母親が参加しました。子供たちの体重を測定し母子手帳に記録、そのうえで2週間分の大豆粉と卵を配布しました。卵は現地の企業から毎月4800個の支援を受けており、10年以上続いています。

以前は豚の飼料だった大豆粉は、栄養が強化され食べやすくなり、今は家庭でも使用されている
体重を測定
母子手帳に記入
企業から支援された卵を配布
2週間分の大豆粉を配布

“卒業”した子供たちの母親がボランティアスタッフに

何よりも嬉しいのは、栄養指導教室を卒業した子供たちが元気に育ってくれていることです。今回は、卒業した子供のお母さんであるシャロンさん、コララさん、プレシャスさんの3名がボランティアスタッフとして参加してくれました。

シャロンさん親子
コララさん親子
プレシャスさん親子

感謝のメッセージ

2017年に子供の体重が標準以下であったため、WFWPのフードプロジェクトに参加し、大豆粉HEPS(栄養強化食品)の支援を受けた。その後、元気に成長して現在8歳。

WFWPにとても感謝している。いまフードプロジェックト、洋裁教室のボランティアスタッフをしている。

長女が妊娠9カ月のとき1.8kgで早産した。体重が増えず、初めての子供でどうしていいか分からず、このままだと命を失うと思った。2007年にWFWPのフードプロジェクトを紹介されて参加。2年間通って卒業でき、本当に良かった。第2子、第3子は問題なかったが4番目の子供が未熟児だった。2022年に再びWFWPのプロジェクトで子供が助けられた。WFWPがフードプロジェクトを続けてくれていたことに心から感謝している。

ガーデンサブクリニックには75名が参加

ガーデンサブクリニックでは、75名の母親が参加し、今回20名の子供たちが無事に栄養指導教室を卒業しました。以前は、WFWPスタッフが標準体重に達した子供を卒業させる判断をしていましたが、卒業したら支援が受けられなくなることを心配して、卒業率が良くありませんでした。

そこで現在は、看護師が卒業を判断しています。地域には栄養不良の子供たちがたくさんおり、地域ボランティアが訪問して5歳児検診参加を推進し、標準体重に達したらすぐに卒業させています。

標準体重に達し卒業できた子供たち
砂糖・ミルク・ボディクリーム・大豆のお菓子の中から一つを卒業記念としてプレゼント

卒業した後に体重が落ちないよう、母親向けの調理実習を実施。栄養バランスを考えた離乳食の作り方などを指導しています。

ミルクポレジ(牛乳とトウモロコシの粉)
バナナのヨーグルト
離乳食(バナナヨーグルト、ミルク・ピーナッツ)を試飲
お腹をすかせて待っている子供たち

オーガニック菜園プロジェクトが始動

WFWPザンビア支部が昨年、企画したフードプロジェクトの活動紹介と寄付を募るランチョンに参加してくれたウィルム氏(Livingstone Green Initiative代表取締役)が、NGO「UBUNTU LEARNING HUB TRUST」のオーガニック菜園を提案してくれました。私たちも大豆の家庭菜園で自給自足でき、自立支援に繋がると考えていたため、カシシ村にある農場へ視察に行きました。

今後、マンデブークリニックの敷地内で試験的に大豆菜園を開始し、将来的には近隣の小学校や各家庭の庭でも栽培できるように進めていく予定です。

ウィルム氏よりアドバイスを頂く
農場視察の様子

奨学金支援

WFWPはデビッド・カウンダ・テクニカル・ハイスクールの学生に対し、学費と寮費を支援しています。学校の担当者によると、この度ザンビアでは現大統領の政策で小学校から高校まで学費が無料になったそうですが、寮費や食費、制服代を払えない学生がいるため、引き続き支援してほしいとのことでした。

今回、10名の生徒と面接をし、9名に支援が決定、生徒や保護者とは定期的に交流していく予定です。

担当の先生と打ち合わせ
奨学金贈呈

ザンビアの子供たちが健康な生活を送れるようにWFWP日本は支援を続けてまいります。
今後とも皆様のご協力を心からお願い申し上げます。

ザンビアでの活動

フードプロジェクト・奨学金支援

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