2025年6月中旬から7月上旬にかけて、インド・ニューデリーで展開しているアフガニスタン難民支援プロジェクトの視察を行いました。
難民家庭と「カルチャーセンター」設立
ニューデリーのボガール地区には、多くの難民の方々が身を寄せています。アフガニスタンには客人をもてなす習慣があり、訪問することで互いの信頼関係が深まります。

彼女たちは、一見明るい笑顔を見せてくれますが、その背景には言葉にできないほど過酷な事情があります。
― 親が母国で自営業を営んでいたものの、家も店も破壊されて命からがら逃れてきた家庭
― タリバンが全土を掌握後、危機が迫る中で家族と離れて出国した2人の兄妹
難民という立場上、仕事や住まい、教育には多くの制限があります。いつ第3国へ出国できるのかも分からない不安な日々の中で、彼らは一生懸命に生きています。
そうした状況下で、2022年に「WFWPアフガニスタンコミュニティ・カルチャーセンター」を設立。ここは、難民女性たちが「手に職」を付けて自立するとともに、傷ついた心を安心して休めることができる大切な「居場所」となっています。
晴れて「第5期修了式」ーそこに至る舞台裏
2025年6月28日には、第5期の修了式が行われました。ここに至るまでのテストは厳しく、みんな真剣そのものでした。


①デザイン基本コース (9名全員修了) 6日間にわたる筆記テストのほか、伝統的な刺繍(ししゅう)やデザイン画の制作など、時間内に作品を仕上げる厳しい課題に挑みました。



②ビューティー基本コース(6名修了) パーティー用メイクの実技テスト。生徒たちは重いスーツケースに衣装や化粧品を詰め込み、汗だくで準備をしてきました。入念なメイクとドレスアップで変身した彼女たちの美しさは、息をのむほどでした。


③英語コース オンラインを通じた口頭試験が行われ、1年間のプログラムの折り返し地点となる中間テストに挑みました。


英語講師 リッチー先生から すてきなメッセージ

フィリピン出身のリッチー・ミシュラ先生(35歳)。2023年から英語を教えています。
「私は大学時代からWFWPに関わってきました。私たちのセンターでは、技術だけでなく平和教育(道徳面)を何より大切にしており、やりがいを感じています。またかつての教え子たちが、センターのスタッフとして加わり、好循環も生まれています。彼らの熱心な姿は、私の誇りです。
学生たちが〈意識が高まった〉と感謝してくれるたびに、彼女たちのために頑張り続けようという原動力を得ています。皆さまのご尽力と犠牲に深く感謝しています。」
「第6期」プログラムの始動
2025年7月4日には、17名の新入生を迎え、第6期「開講式」を行いました。 8月22日時点では、コンピューター、ビューティー、英語の各コースを合わせて計24名が学んでいます。
派遣員とスタッフが入学希望者の面接を行います。入学面接では、18~30歳のアフガン難民の独身女性を対象に、出席率や成績の基準(いずれも70%以上)、そして「スタッフや仲間への敬意」を約束してもらいます。


大阪第7連合会からいただいた品質の良い日本製品の支援品をスタッフに手渡した際は、大変喜ばれました。温かいご支援、本当にありがとうございます。
総 括
厳しい環境下に置かれた生徒たち——難民女性たちにとって、センターでの教育と成長は家族の喜びであり、生きる希望となっています。今後も彼女たちの自立を支援する体制を継続してまいります。
引き続き温かいご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

