ガーナ国内のトイレ事情
首都アクラ市にある公衆トイレは汲み取り式で、雨期になると道路に排泄物が流れ出てしまうことがあります。また郊外の農村にある共同トイレは、地面に穴を掘り、板を渡しただけの囲いすらないものが多く、自宅にトイレがあることはほとんどありません。
WFWP日本が奨学金支援をしているオパ公立小中学校のトイレも、床に穴を開けコンクリートに囲まれただけのもので、屋根もなければトイレットペーパーや水もありません。生理中の女子生徒は、学校を休まざるを得ない状況でした。
このような劣悪な衛生環境を改善するために、WFWPは2022年にトイレ建設プロジェクトを開始しました。
2022年2月トイレ建設プロジェクト開始
日本のような水洗式トイレは、大量の水と大規模な処理施設が必要なため、断水の多いガーナでは不向きです。そこで、バイオジェスター式トイレ(バイオトイレ)を建設することにしました。
バイオトイレは、微生物の働きで排泄物を分解し、しかも処理物は肥料として活用できます。水が十分になく、平均気温が15℃以上のアフリカでは、バイオトイレはまさに画期的なものと言えます。
2022年4月トイレ完成
オパ公立小中学校で念願のトイレが4月に完成し、5月19日に完成式を行いました。WFWPガーナ会長の挨拶、及びガーナ西地区教育委員長のロジーナ・ランペティ氏と生徒代表より、感謝のメッセージが送られました。
学校にトイレ用品を贈呈
オパ公立小中学校の生徒たちが清潔で快適なトイレを使用できるように、掃除用ブラシや手洗い用タンクを贈呈しました。
ガーナの子供たちが健康で明るい学校生活を送れるように、WFWP日本は支援を続けて参ります。
今後とも皆様のご協力を心からお願い申し上げます。