WFWPニジェールは、ティラベリー州ナマリザルマ村からの要請を受けて2022年12月に助産院型の総合保健センター(CSI)建設に向けて着工、今年3月ついに念願のセンターが完成しました。
ナマリザルマ村は、2019年に移動診療を行い、給水塔と水道設備建設を行った村です。
妊産婦・乳幼児死亡率が世界ワースト
ニジェールでは、特殊出生率が約7人(女性1人あたりの出生数・2022年統計)で世界1位ですが、同時に妊産婦死亡率、乳幼児死亡率も非常に高い国です。出産設備のない地域では村の産婆が出産の手助けをしており、不衛生な村では多くのリスクが伴います。そうした実情から妊婦の安全な出産と母子の命を守るためには設備の整った診療所が必要であると考え、建設支援を決定しました。
着工から完成まで
村の建設予定地を選定し準備を整えて、いよいよ2022年12月中旬から建設が始まりました。年内は2週間ほどで基礎工事を終え、翌2023年1月7日より工事を再開。工事は着々と進み、2月中旬には建物の外枠がほぼ出来上がり、その後内装工事や電気配線を終えて3月4日に建物が完成しました。3月18日にセレモニーが行われ、建物の鍵が村長へ渡されました。
現地から動画が届きました
ナマリザルマ村総合保健センターがサハラ砂漠の厳しい大地に生きる人々の健康を守り、人々に笑顔と安心を与える診療所となって、新しい命がたくさん誕生することを心から願ってやみません。そしてニジェールの人々の明るい希望ある未来へと繋がりますように。
皆様のご支援・ご協力、誠にありがとうございました。