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【ルワンダ】学外実習センター 建設プロジェクト経過報告 Part1

2019年より、ニューホープ技術専門学校の敷地内に「学外実習センター」を建設しています。

建設経緯

WFWPではルワンダの首都キガリ市にて、女性や若者が手に職をつけ、経済自立を果たすための職業訓練校「ニューホープ技術専門学校」を運営しています。これまで約3000人がこの学校で学びました。卒業生はそれぞれの分野で活躍し、ルワンダにおいて広く認知される学校となっています。

しかし、一方で大きな課題がありました。
職業訓練校卒業生の技能は、企業が求める技能に追いつかず、即戦力にならないという国の調査結果があります。現在、当校の生徒の平均就職率は40%です。雇用機会を得られない卒業生は、1日1食の困窮した生活を続けざるを得ません。

また、教育省が定める1年間の教育プログラムの中に、学外実習の期間がありますが、生徒本人が実習費を負担する上、無給での研修となっています。そのため、本人とその家族には経済的負担が大きいのが実状です。

そこで、即戦力となる人材の育成と実習費の経済的負担軽減を目的とした、『学外実習センター』を建設することとなりました。
完成すれば、社会で活躍できる人材を輩出し、さらには、訓練、研修だけでなく、新たな雇用機会の創出も期待できます。

学外実習センター完成イメージ図

建設状況報告

2019年7月より地ならしを始め、9月までに地下1階の基礎工事を終えました。また、10月後半からの雨季に備えて、補強工事を追加しました。

2019年7月
2019年7月
2019年8月
2019年8月
2019年9月
2019年9月

2019年10月21日、ルワンダツアー参加者が訪れた際は、地下1階部分は(写真1)の状態まで完成していました。その後、学校運営上の都合により、工事は一旦休止していました。

生徒達が実習を行う洋裁アトリエやレストラン、美容サロンなどの建設計画の説明を受けました。センターの完成が待ち遠しくなりました。

建設計画の説明を受けている様子

2020年に入り、建設再開の準備を進めておりましたが、コロナウイルスの世界的大流行のため、再開できませんでした。2019年12月から2020年2月ごろまでの雨季が長引き、足場の強度が心配されたので、土台の補強を行いました。

補強した建設現場の足場

2020年3月21日からルワンダはロックダウン。予定していた工事は中断となりました。ロックダウンの間、資材などが悪くならないように管理を強化し、土台の補強をして、時を待ちました。
この時に学校も休校となり、生徒は自宅待機、職員も3割のみしか出勤ができませんでした。

ロックダウンから8か月後、2020年11月に休校が開けると同時に建設も再開。

その後、急速に工事が進み、12月末には4階まで建設されました。

学校正面から見た学外実習センター
センター内部の様子

現地メンバーより「地元の方々は、この地域が賑やかに都会になっていくのではないか、何ができるんだろうと大変盛り上がっている」「コロナ禍で失業者も増え、食事も満足にできず、気分も沈みがちで下向き加減な中、天に向かう建物を見上げて希望を感じると言ってくれている人たちがいる」との報告があがりました。その言葉の通りに 名実ともにこの地域の希望になっていきたいと現地スタッフと話しています。

現在のセンター

学校の中庭から見上げた様子。この地域の区の役員の方も建設の様子を見ながら、「この学校で生徒たちがもっとたくさんの教育を受けることができるようになるんだね」と喜んでくださっています。

<建設の様子> ルワンダでは重労働をする時に、自分自身への鼓舞と仲間への励ましの意味を込めて歌を歌います。

多くの方々のご協力によって、建設が進行しています。建設終了まで引き続きご協力よろしくお願い申し上げます。

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